ウェブサイト(ホームページ)を作成する場合、以前はhtmlやcssといった知識を身につける必要がありましたが、今ではコーディング不要なクラウド型ウェブサイト構築サービスが多くあります。今回はそんなウェブサービスを紹介していきたいと思います。
WIX
イスラエルのスタートアップが提供するWIXはウェブデザインやコーディングの知識がない人でも簡単にウェブサイトが制作できるサービスです。この手のサービスとしてはわりと古くから有名で、様々な言語に翻訳され世界中で使用されています。
wixでは『Wix ADI』という質問に答えるだけで自動的にウェブページを作成してくれるAIを使うか、自分で好みのテンプレートを選び、ドラッグアンドドロップでカスタムして構築するかを選べます。テンプレートの種類が豊富なので、業種や目的を問わずさまざまなジャンルで理想のウェブサイトが作成できます。
Wixを使った事例集WIXの料金プラン
WIXの料金プランですが通常の『ホームページプラン』とネットショップなどを運営したい人向けの『ビジネス&Eコマースプラン』があります。
WIXのホームページプランの違い
ホームページプランの無料プランではページ内にWIXの広告が表示され、URLもWIXの階層下となります。
月額500円の『ドメイン接続』プランは独自ドメインが使えるものの、広告が表示されるので、ビジネス利用であれば、独自ドメインが利用でき、広告が非表示になるベーシックプラン以上にするのが良さそうです。
無料 | ドメイン接続 | ベーシック | アドバンス | VIP | |
---|---|---|---|---|---|
月額 | 無料 | 500円 | 900円 | 1500円 | 2,659円 |
データ容量 | 500MB | 500MB | 3GB | 10GB | 35GB |
WIXのビジネス&Eコマースプランの違い
ECサイトをやりたい場合はビジネスプランを利用することで可能です。
ビジネス | ビジネスプラス | ビジネスVIP | |
---|---|---|---|
月額 | 1,800円 | 2,700円 | 3,800円 |
データ容量 | 20GB | 30GB | 50GB |
動画アップロード | 5時間 | 10時間 | 無制限 |
WIX無料プランのURL
WIXの無料プランでウェブサイトを作成するとアカウント名のサブドメインでURLが生成され、最後の文字列部分は任意の名前で作成することができます。
https://アカウント名.wixsite.com/任意の文字列
Wixでウェブサイトを作成してみるStrikingly
Strikinnglyはサービス開始当初から、洗練されたデザインのウェブサイトが構築できると話題になっていたサービスです。
Strikinglyの料金プラン
Strikinglyの料金プランはリミテッド、プロ、VIPの3プランです。料金は長期で契約したほうが割引率が高くなりますが、下記の表は1年間のプランの料金表となります。
無料 | LIMITED | PRO | VIP | |
---|---|---|---|---|
月額 | 無料 | 8$ | 16$ | 49$ |
独自ドメイン | × | ◯ | ◯ | ◯ |
ストレージ容量 | 1GB | 1GB | 3GB | 10GB |
商品販売 | × | 3点まで | 100点まで | 500点まで |
取引手数料 | × | 5% | 2% | 0% |
フォーム | × | × | ◯ | ◯ |
Weebly
決済で有名なSquareが提供している無料で簡単にウェブサイトが作成できるサービスです。Squareが運営しているだけあって決済が絡むサービスを構築するのは簡単にできそうです。
Weeblyの料金プラン
Weeblyの料金プランは無料、コネクト、プロ、ビジネスの4プランとなっています。
無料 | コネクト | プロ | ビジネス | |
---|---|---|---|---|
月額 | 無料 | 5$ | 12$ | 25$ |
サイト内広告表示 | あり | あり | なし | なし |
ストレージ容量 | 500M | 500M | 無制限 | 無制限 |
独自ドメイン | × | ◯ | ◯ | ◯ |
カート機能 | × | × | ◯ | ◯ |
在庫管理 | × | × | × | ◯ |
レビュー機能 | × | × | × | ◯ |
その他の特徴 | ドメイン代無料 Google Ads 100$ | ドメイン代無料 Google Ads 100$ |
Weeblyの管理画面
サインアップしてアカウントを選んだら利用目的に応じてテーマを選択。
Weeblyを試してみるペライチ
後発ながら国産という強みを活かして一気にユーザーが増えた印象があるのが『ペライチ』です。
ペライチの無料プランと有料プランの違い
料金プランは無料で利用できるスタート、ライト。レギュラー、ビジネスの4プラン。ペライチという名前のとおり、もともと1ページのウェブサイト(ペライチ)を作るのに特化したサービスだったこともあり、無料プランで作成できるのは1ページのみとなります。無料プランでは独自ドメインが使えず、問い合わせフォームなどの設置もできないため、ビジネス利用であればライトプラン以上の利用になりそうです。
ただし、自社のウェブサイトや個人のウェブサイトを持っている人が、ランディングページとして作成し、人を流すという目的であれば無料プランでも使い道はあるでしょう。
おおまかに分類すると最低限、独自ドメイン、問い合わせフォームのあるランディングページがライトプラン、少し手のこんだ決済機能なども含んだものがレギュラープラン、メルマガ配信や予約機能までつけたい場合はビジネスプランといった感じになりそうです。
スタート | ライト | レギュラー | プロ | |
---|---|---|---|---|
月額 | 0円 | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 |
ページ数上限 | 1ページ | 3ページ | 5ページ | 20ページ |
独自ドメイン | × | ○ | ○ | ○ |
html/css/JS埋め込み | × | × | ○ | ○ |
ペライチの無料プランのURLは?
無料プランでページを作成した場合はペライチのドメイン階層下に自分のページが生成されます。下記の『〇〇〇〇』の部分が自分で設定したものになります。
https://peraichi.com/landing_pages/view/〇〇〇〇
ペライチを試してみるJimdo
JImdo(ジンドゥー)はKDDIが運営するウェブサイト構築サービスです。2009年のサービス開始から2500万以上のサイトが作られています。国産の大手企業が運営しているため安心感がありますね。
Jimdoの料金プラン
Jimdoの料金プランは無料で利用できる『PLAY』、『START』、『GROW』の3つのプランとなっています。
PLAY | START | GROW | |
---|---|---|---|
月額 | 0円 | 990円 | 1,580円 |
独自ドメイン | × | ○ | ○ |
サーバー容量 | 500MB | 10GB | 15GB |
問い合わせフォーム | ◯ | ◯ | ◯ |
ページ数 | 5 | 10 | 50 |
アクセス解析 | × | ◯ | ◯ |
Jimdoの無料プランのURLは?
Jimdoの無料プランで作成したページのURLは下記のようなサブドメインとなります。
○○○.jimdosite.com
Jimdoを試してみる比較検討する時のポイント
沢山のサービスがあるなか、どのサービスを選ぶべきか迷ってしまうと思います。ここからはサービスを比較検討するうえで気をつけたいポイントについて解説していきます。
- 目的にあった強みがあるか?
- サポートがどれくらい必要か?
- 無料でできる範囲と有料でできる範囲
目的にあった強みがあるか?
例えば、国内向けに副業で始めようとしているサービスの情報を紹介する目的のサイトと、アーティストや作家が世界に向けて作品を魅せ、ゆくゆくは販売もしたいといった目的のサイトでは作りが大きくことなります。
国産のサービスはデザイン面や見せ方といった面でガラパゴス化しやすいといった側面もあります。写真家やアーティストなど言語依存度の高くないサイトを運営したい場合は海外のサービスで魅せ方の美しいサービスを選択するのもありでしょう。
サポートがどれくらい必要か?
国産のサービスか海外のサービスかによって、サポートの質が違っていたり、公式サイトの情報が英語のみだったりすることがあります。あまり英語が得意ではなく、サポートのお世話になる機会が多そうだと言う人はペライチかJimdoを使うといいかもしれません。
無料でできる範囲と有料でできる範囲
今回紹介したサービスは無料でもある程度までが使用できますが、本格的に使うとなると有料プランへの移行を検討することになります。まずは無料で使ってみて、操作感などを判断するのがいいと思いますが、本格的に運用を始める前に将来の展望を見据えてサービスを選択することがとても大事です。
例えば将来的にグッズを販売したいという目的があるのであれば、最初からカート機能や決済機能に強みのあるサービスを使用すべきです。
まとめ
どのサービスも無料プランを提供しているので、自分の目的をカバーできそうなサービスをまずは使ってみて、操作性やテンプレートで作れるウェブサイトの完成イメージが自分の理想に近いものが作れそうか確認してみることをオススメします。
文章を書いて情報発信したい。という人にはブログがオススメです。